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「転職したいです記事」を書いて転職した体験記

こんにちは、古都ことです。今月の頭ぐらいに「転職したいエントリ」を書いてそこそこバズりました。

おかげさまで無事に転職先も見つかったので、その体験をある程度共有しておこうと思います。

転職しました(します)

こんな記事を書いているということは転職先が決まっているということですよね。というわけで8月からは株式会社トップゲートの大阪オフィスでわちゃわちゃすることになります。トップゲートの方々はよろしくお願いいたします。

トップゲートといえばGoogleプロダクトでなんやかんやするところで有名ですが、正直GCPとか1ミリも触ったことないし、Angularもようわからん、という状況です。それでも、新しい領域に挑戦できるというのはとても嬉しいので、頑張っていきます。

この記事は長いです

この記事は長いよ!そして別に方向性があるわけでもなくだらだらと書きなぐっているだけなので、必要そうなところだけ拾って読んでください。

ブログ転職ってどうなんよ

転職の経緯は当該記事を見ていただくとして、そもそもブログ利用転職ってどうなんよって話が出てきますよね。

ITエンジニアの間では「退職エントリ」というのがここ10年ぐらい(?)わりと流行っていて、「退職しましたよー。次はここいきますよー」とか「退職しますよー。次の行き先探してますよー」みたいな内容をブログの記事にして書くわけです。その辺の流れに乗っかって、「これが通るなら転職もできるんじゃねえ?」と思って書いたのが例の記事です。

記事をあらかじめ書いておいて、Twitterでなんかそれっぽい人たちが多めにいる時間帯狙って記事を投下しました。もうツイート消しちゃったのでよくわからないですが、100リツイートぐらい行ってたと思います。はてブは400ブクマぐらい、記事は3日で3万PVぐらいでした。

これでお誘いのメール/リプライ/DMがだいたい40件以上届きました。メールとDMに関しては最終的には頑張って全部返したつもりです(漏れがあったらすみません……)。リプライは履歴掘るのほぼ無理なので諦めました。別段優秀な実績を残しているわけでもなく、社会人2年生という経験の浅さで、誘ってくれる企業さんがここまで多いとは思ってませんでした。わりと有名どころからも面談のお誘い来ていて、ちょっとびっくりしていました。

40件オーバーの中から十数件に絞りこんでオフィス訪問やビデオ通話をして、そのなからさらに良さそうなところに絞って選考に進めていただきました。正直10件以上になったのはやりすぎで、交通費と体力が死にました。ただ、様々なところを回れていい経験にはなったと思います。

結果論にはなりますが、かなりうまくいったんじゃないかなーと思います。履歴書や経歴書と違ってあの記事にはあけっぴろげの本音しか書いてないわけですし、お誘いいただいたところとの摩擦はかなり少ないと、各所の面談に行って感じました。

それに自分ではおそらく選考に応募する勇気が出ないようなところからも数件来ていて、選択肢はずいぶん広がりました。自分の実力考えたらトップゲートとか絶対申し込まないよ!あと大阪オフィスあるのも知りませんでした。

面談、面談、面談!

十数社の面談を回るのはさすがにしんどかったです。でも良い経験にはなったよ!

面談といっても正式な選考プロセスに乗っかっているわけではなく、そのあとやっぱり選考に進まなといけないんですけど、ここでかなり情報引き出せるのでお得感ありましたね。

面談は基本的に雑談ベース。だらだらと技術的な世間話したり、私が書いたブログ記事の話題から「React興味もった理由とかある?」「TypeScriptどう思ってる?」みたいにどんどん派生していったり。受け答えの中で相手の会社の雰囲気とかレベルとか文化とか漏れ出てくるので、むしろ正式な面接より情報量多かったのではないかと思ってます。そして緊張しなくていいし喋ってて楽しいし。

面談はほぼ現場の方が担当でした。今まで高いレベルの技術者の方々と会話をした経験があまりなかった(ネット上での会話も含めて)ので、ついつい話し込んでしまうことが多々ありました。会議室の時間30分オーバーでつまみ出されたり。だって楽しかったんだもん……。

いろんな欠点も突っ込まれましたね。特に多かったのが「自己評価低いね」でした。だって自分の価値なんてわかんないんだもん!!今回の件でそこそこ自分の価値を客観的には見れるようになったのかな、という気はするので、自己評価ちゃんと高めていきます。

このスキルだと、この給料

今回は大阪中心での転職活動を進めていました。リモートワークも可でしたが、いろんなところとお話ししていると今の自分のスキルでは難しそうとなったので、徐々に選択肢から消えていきました。

IT業界って「大正義東京と、その他焼け野原。大阪や福岡にはかろうじて生き残りがいて泥水すすって生きてる」みたいな世界観らしく、いろんな人に「東京行け!東京!」って言われました。でも大阪がいいです。理由は家庭の事情を除くと特にないです。

大阪はお給料も低いらしいと伝え聞きますが、「君の希望年収は低すぎるよ!ウチではこれぐらいだすよ!」と言ってくれるところが多かったです。最終的に最高額は年俸600万になったのかな?トップゲートにその額を伝えたら頭抱えてたのは見逃しませんでした。さすがに申し訳ない気分になりました。

だいたい私のスキルセット(フロントエンド偏重)と経験(社会人2年目)だと500万下限で600万上限って感じでした。700万は絶対出ないと数カ所に言われましたね。

このあたりの金銭感覚はいまいちわからないので、参考程度にしといてください。

こちらが会社を選ぶ

大阪、フロントエンド人材いないらしいですね。完全に売り手市場って感じでした。こっちのワガママほぼ通りましたね。選考も一部除き落とされる雰囲気はなかったです。この記事を見ている学生の君!大阪でReactやって一発当てよう!

会社決める基準はいろいろありましたが、個人的に比重置いてたのは「技術者の支援ちゃんとしてるか」「ノウハウはドキュメントとして蓄積されてるか」あたりでしたね。本買ったり勉強会への参加支援してたりするのが重要ポイントで、社内でナレッジベース的なのあるとなお良いって基準でした。メンター制度とかしっかりしてるとパーフェクトだったんですが、大きくない企業にそれ求めてもな〜というのがあったので、特に気にしてなかったです。

仕事でなんか面白いことやらせてもらえればあとは勝手にこっちで勉強するから、あんまりガチガチに支援してもらう必要もなく、本買って勉強会行かせてもらえればそれでいいって気分でした。

あとは通いやすさですかね。駅から5分以内がよくて、駅から10分はきつい、ぐらいの感覚で選んでました。毎日行くことになるのだから、なんだかんだで通勤しやすさは大事です。

会社がこっちを選ぶのではなく、こっちが会社選ぶのってなんか不思議な気持ちでしたね。

経験とアウトプット、大事だよ

面談で時間余った場合は「なんで声かけてくれたんですか?」って質問をしていました。めちゃくちゃ気になりますよね。

当然ですが答えは会社によって様々で、「Reactエンジニア求めていたから」とか「意欲のある人が欲しかったから」とか「なんかmizchiさんが言及してたからとりあえず呼んだ」とか、わりと個性出てました。

それらはともかく、ほとんどのところでの共通の理由がありました。それは「長い経験」と「アウトプット」です。

長い経験。私は小学生の頃からパソコンに触れ、ホームページ作りをやっていました。中学生ではFlashゲームを作り、高校・大学ではフロントエンド周りのあれこれをやりました。それらは決して輝かしいものを生み出したわけではなく、地べたを這いつくばっていきているような状況でした。でも、それが「良い」のだと、様々な面談担当者に言われました。初心者の頃のきらめきも、分不相応な妙な自身も、大きな挫折も、地道な勉強も、斜に構えた中級者の心も、全部経験してきているのが「良い」のだと、そう言われました。

私の小学校から大学院までの生活で、何か他人に絶大な評価されるものを生み出した経験は、はっきりいってありません。せいぜい2chの家庭用ゲーム板でちょっとしたFlashを作ってもてはやされていたぐらいです。でも、そんな長い経験は「活きる」のだと、今回の転職活動で言われました。これの意味するところは正直よくわかっていません。全くピンと来ていません。でも、どの会社も同じことを言うのです。君の経験は「活きる」と。

同じく共通の話題として出ていたのは「アウトプット」でした。よく聞く言葉ですね。このブログの記事を書いているのと、実際にリリースしたウェブアプリが大事、ということらしいです。

私がブログを書き始めたのは、大元はDartという言語を広めたいからでした。Dartは登場当時はマイナーで、まだTypeScriptもなく、型チェックのあるウェブ系言語として強いメリットがあったと思います。まあTypeScriptに薙ぎ払われて終わったんですが。今はFlutterのおかげでだいぶ復活してますね。

Dartが瀕死状態に陥ってからはJavaScriptの初心者向け記事を書いていました。変数宣言の使い分けだとか、参照値の扱いだとか、そういう類のやつです。あとはchromestatusをチェックしてなんかよさそうなAPIを紹介したりとか。

そんなこんなでだらだらとやっていたブログがかなりウケがよいみたいで、「こういうアウトプットできる人は大事」「物量もすごい」とのことです。特に評価が高かったのは「Hooks使ったReactだけのチュートリアル」とか「ReactのuseStateの原理を調べる」あたりでした。ここまで深く見てる人なかなかいないよ、という理由らしいです。番外編として「マリオ64のバグ解説」もなかなか評価が高かったです。非技術者向けの「解説」ができるスキルは貴重なのだとかなんとか。

ウェブアプリをおおっぴらにリリースしはじめたのは実はここ数年のことで、それまではせいぜい2chのスレッド内の住人で使うツールだとか、したらばの住人で使うツールだとかを公開している程度でした。もうほとんど消しちゃいましたけど。

プライベートでそういうことやってる人意外といないらしく、貴重なのだとか。Twitter見てるとウェブアプリ公開してる人なんて結構いる感じだし本当か?って気はしますけどね。

まあとりあえず、なんかいまいちピンときてないけど、経験とアウトプットは高く評価されるらしいです。

気をつけてほしかったこと

全ての面談が有意義に終わったわけではありません。全く無駄なこともありました。人を呼び出すわけですから、お互いの時間とお金が消えてしまうわけです。

どこも「ミスマッチを防ぎたい」と言いつつ、ミスマッチを防ぐ努力をあまりしていなさそうな会社もいくつかありました。以下の点は押さえておいてほしかったです:

  • 転職したい記事の中身ぐらいは読んでほしかった
  • 転職したい記事に貼ってある記事のうちひとつぐらいは読んでほしかった
  • 可能であればGitHubも軽く覗いてほしかった

きっちり読んでいればかなりの情報が得られたはずで、いくつかの判断が事前にできたはずです。そもそも記事読んでメール送っているのになんでまともに記事を読んでいないのかは疑問なのですが。

とにかく記事から「React」「TypeScript」という単語だけ拾って反射的にメール送るのではなく、しっかり読んだ上で送ってほしかったです。

これからのこと

これからどうなっていくのかはよくわかりません。ずっとトップゲートにいるかもしれないし、またどこかに移ってるかもしれないし、ジョブホッパーやってるかもしれないし、フリーランスやってるかもしれない。

これから不安もなくはないですが、少なくとも行動に移して良かったとは思っています。外の世界に出て、いろんな会社を見て、自分で選んで。この経験は今後の人生で必ず重要になってくると思っています。

とりあえず直近ではGCPとかのお勉強をしていくかな、という感じです。新しい環境、頑張るぞー!