Subterranean Flower

1人目エンジニアとして株式会社Swishに入り2ヶ月が経ちました

Author
古都こと
ふよんとえんよぷよぐやま!!!

こんにちは、古都こと(@kfurumiya)です。2021年12月より、株式会社Swish(https://swish-inc.jp/)の正社員1人目として働いています。

Swishはオフィス業界向けのVertical SaaSを提供する予定の会社です。設立は2021年7月のピカピカの会社となっており、プロダクトを目下開発中です。2ヶ月間何をやっていたのかとか、これからどうしたいかとか、一緒に働きましょう!とか、書いていきますね。

オフィス業界出身者のオフィス業界改革

私自身の話の前に、まずは会社の話から!

Swishの代表である横澤さん(@takumi_yokozawa)は、大学卒業後にコクヨに入社し、その業務の難しさを身を持って知りました。

オフィス家具・オフィスレイアウト業界の業務には、既存プロダクトでは解決できない部分があります。まあ、「解決できない部分」というのは業務の中心要素なのですが……。この業務の中心を効率化してやりたいというのがSwishの目的です。

日本にもDXの流れがきていますね。特にコロナ発生以後は、業務のデジタル化/効率化は急務となりました。しかし既存のプロダクトを導入すれば解決する業務だけではありません。デジタル化から取りこぼされる業務もたくさん存在します。

例えばSmartHRやクラウドサインはバックオフィスにおける業務を劇的に改善しました。HRも契約も、どんな会社にも存在するからです。こういったあらゆるところに存在する問題をサクッと解決するSaaSを「Horizontal SaaS」と呼びます。

Horizontal SaaSは多くの会社を救う一方で、業種特有の問題までは踏み込めません。つまり「人事総務はデジタル化済み、現場は紙とペン」のような問題が発生しやすいのです。そこで業種特化の問題を解決する「Vertical SaaS」に注目が集まっています。

一見するとブルーオーシャンですが、業界特有のしがらみや商習慣、ステークホルダーの関係性などの面倒なファクターが多く存在します。SIer的にわかりやすく言うと、よくある「お客さんからの無茶振り」が発生する根源的な概念そのものと相対する覚悟が必要です。また失敗したときに「別の会社に売ればいいや」とはやりにくいので、ブルーオーシャンで溺死するといった貴重な体験も可能でしょう。

こういった事情もあり、Vertical SaaS自体の需要はあるのですが、コストやリターンの関係上なかなか切り込めていない業種も多いです。IT業界が助けてくれるのを待つのではなく、業界経験者が頑張る必要があるわけですね。DXの難しさというよりも世のままならなさが根底にありそうです。

現実チューナー

おまたせしました。私の話です。エンジニアの話です。2ヶ月間なにやっていたかです。

11月頃にWantedlyでたまたまSwishの募集を見かけて軽い気持ちでボタンを押しました。すると翌日には横澤さんが東京から大阪まで来てくれて、一緒にご飯を食べながらたくさんお話をしました。そこで「一緒にやりましょう!」となり、12月から正式に正社員エンジニア1人目として働くことになりました。

ポジションはテックリードです。リードと言っても既に参加されていた業務委託さんとの調整を行ったり、あとはカタカタとキーボードを叩いていたりしただけなので、仕事としては一般エンジニアと変わらないですね。

できたばかりの会社でプロダクトの実物が存在しないと、理屈が空回りしがちです。理屈だけで会社を動かしていくのは困難ではないのですが、精神的な疲弊も凄まじくなります。そのあたりのブレーキ感覚は横澤さんは絶妙で、崖から空中までは足を踏み出すけど、空中からさらに一歩先へは踏み出しません。

だからとりあえず動くもの作りましょう。作って見せて砕けて、年末年始でいっぱい悩みましょう。

入社してまず計画したのが「2回は回しましょう」でした。2回というのはユーザに協力いただく初期のインタビューのことです。ブラウザで動くものを作って、見せて、フィードバックして作って、見せて、持ち帰って、というのを最初の1ヶ月にやりましょうと。デザインはできていますし、技術検証も部分的に済んでいました。サクッとMVPの実装だけしてしまって、仮説検証回しましょうと。

仮説というものは1度目はほぼ妄想になります。直感によるアタリこそつけるものの、どうしても机上の空論になりがちです。とりあえず一度作ってユーザに見せるというのは、妄想からの脱却の足がかりになります。2度目の仮説は、大きな願望でしかありません。ユーザはこんなことで困っていてほしいとか、この問題を解決することは大きなインパクトになってほしいといった、邪念が主要素になってしまいます。この、世界はこうあってほしいという願望は当たることもあるのですが、結構な確率で外れます。この2回目のデモまで回せれば、ある程度現実的な視野を持てるだろうというのが目論見でした。

結果として当初の仮説は、外れてはいないが当たってもいないなというのがわかりました。むしろ目玉機能として作っていたものよりも、その周辺機能のほうが大きな役割をはたしていました。このときの社内の「あ、需要そっちなんだ……」という空気はなかなかおもしろかったです。

こうして妄想から願望へと引きずり下ろし、願望から現実へ、というチューニング作業を12月にやっていました。1月にはそういったズレを根本から修正したデモを作って、もう一度ユーザさんと課題感の調整をしました。12月と1月で思い込みと現実の間のチューニングがある程度終わり、おおむね方向性は固まりました。

ここからベータ版を経て正式リリースへ持っていくのが今年の課題になります。

社内の空気

メンバーは代表の横澤さん、エンジニアの私です。業務委託や顧問なども含めると、

  • 事業開発の支援をしていただいている飽浦さん@NaoAkuura
  • デザインを担当していただいている松川さん@1chaneg
  • 機械学習&画像処理での物体検出を検証していただいている山下さん@liborapacabro
  • 技術顧問として関わっていただいている篠原さん@shinofara

という小規模で頑張ってます。昨年には他にも助けていただいた方々がいましたが、現行メンバーに絞って紹介しています。

メンバーは全員が成熟したプロフェッショナルです。ここでいうプロフェッショナルとは、人より遥かに多くの致命的失敗を経験し、ささやかな成功を誇りにできる、等身大の自己承認を持つ人のことです。自分の立ち位置からやるべきと思ったことを粛々と進める。自分ができないのであれば他人に頼る。そういった空気が当たり前のように存在します。

エンタープライズ狙いのSaaSであることや、そもそもまだプロダクトが完成していないこともあわせて、当然ながら常に一定の緊張感があります。ですがそういった緊張感の中でも明るく前向きに進んでいけるのは、各々がしっかり自立しているからでしょう。

少し渋い空気ではありますが、もちろんスタートアップ特有のフットワークの軽さや微々たるやんちゃなども兼ね備えています。土台がしっかりしているからこそ、多少のイレギュラーを踏み出しても問題が起こらない安心感があります。

一緒に働きましょう

エンジニア、募集してます。

そんなこんなで足場固めが一段落し、次は実際に作って動かしていこうねとなります。どちらかというとカスタマーサクセスなどのビジネス側の拡充が中心になると思いますが、現物を作って動かしていくエンジニアも必要となります。

技術スタックは後述します。

現在、正社員としては私1人で、ここから開発中心の方と、インフラ+SREの方がほしいと考えています。開発行為そのものをゴールにするのではく、サービスとして動き続ける、動かし続けるということを意識していただけるならとても嬉しいなと思います。

動かし続ける、とはいうものの、業務のシステムなので使わない時間帯があり、計画メンテ等は可能です。またスタートアップなので完璧なダウンタイムなしも難しいでしょう。なので、どちらかというと監視やロギングをしっかりとして、迅速に把握・連絡ができる方が重要だと考えています。

興味のある方は、Wantedly、または代表横澤のTwitterまでDMを。カジュアルに話を聞いてみたいというだけでも大丈夫です。

技術スタック

まだ正式にプロダクトが稼働していないので技術スタックも何もないのですが、一応現時点で使っているものを書いておきます。

デモ用に用いてる技術スタックが以下になります。デモ用なので「動きゃいいや」ぐらいのものです。選定理由もろくに考えていません。

  • Back-end

    • Cloud Run + Serverless NEG + Cloud LB
    • AutoML
  • Front-end

    • TypeScript
    • Node.js + fastify
    • React + Recoil(Client-Side Rendering)
  • CI/CD

    • GitHub Actions
  • Design

    • Figma

今はベータに向けていろいろ考えているところです。全部書いてると大変なことになるので一部のみです。

  • APIサーバはgolang

    • Cloud Run
  • フロントエンドはReactでstaticファイルとして配信

    • 昔ながらのCSR
    • SSRにするメリットは特になさそう
  • フロントエンドはchromaticでStorybook共有

  • 監視ちゃんとやりたいよね

    • Cloud Monitoring
    • Cloud Trace
    • Cloud Logging